精密歯科治療

精密歯科治療とは

精密歯科治療とは
高度な技術や先進的な機器を用いて行われる歯科治療は、「精密歯科治療」と呼ばれることがあります。一般的な歯科治療に比べるとより繊細な治療を行うことができ、治療の精度や安全性が向上するものです。
精密歯科治療が行われるようになった背景には高性能な治療機器が次々に開発されていることがありますが、ただ機器が新しいだけでなく、同時に知識と技量を兼ね備えた歯科医師のスキルが伴うからこそ実現できるものといわれています。
精密歯科治療の例としては、インプラント治療、根管治療、歯周病の外科的治療などが挙げられます。いずれも、患者さまの口腔内を正確に把握することが必要となるため、さまざまな検査によって詳細を確認しながら治療計画を立て、それに沿った丁寧な治療が進められます。
いくつものメリットがあるため、患者さまにとっても非常に満足感の高いものとなります。

マイクロスコープによる歯科治療の特徴

当院では、歯科用顕微鏡「マイクロスコープ」を用いる精密歯科治療を得意としています。
これは「デジタル顕微鏡」「手術用顕微鏡」とも呼ばれ、患部を肉眼の3~20倍に拡大できる機器です。歯科治療の精度を格段に上げる機器として知られています。
機器自体が高価であること、使用する歯科医師に高い技術力が求められることから、国内で導入している歯科医院はまだ多くありません。
さまざまな治療で活躍しますが、ただ治療の視野を拡大するというだけでなく、目視ではわからない原因を確認できたり、全体のバランスを鑑みてよりよい治療方針を定めたりといったことが可能になります。
患者さまにとっては、歯を削る量が必要最小限で済んだり、抜歯を避けられたりと、ご自分の歯を残すことにも繋がります。デジタルカメラが取り付けられているため、それを映し出すことで患者さまご自身にも治療内容や改善した状態を視覚的に確認していただくことができます。

治療内容(マイクロスコープでできる治療)

当院では、すべての診療科目をマイクロスコープの対象としていますが、特に次の治療を行う際に活用します。

  • むし歯治療
  • 歯周病治療(クリーニング・歯周外科治療)
  • 根菅治療
  • インプラント治療

歯茎の切開・縫合などが行われる手術ではもちろんですが、小さなヒビ割れを確認できたり取り残しをなくしたりと、軽度な症状に対しても治療のレベルを高めます。

マイクロスコープ歯科治療のメリット

マイクロスコープによる歯科治療のメリットは次のとおりです。

  • 術野を肉眼の3~30倍に拡大でき、ライト照射もできるため、精密な診断や治療が可能となる。
  • 肉眼だと見逃してしまうような小さな部分を確認でき、精度の高い処置ができる。
  • 詰め物・被せ物などの適合精度が高まり、噛み合わせなどをより向上させることができる。
  • インプラントの埋入や人工歯の装着において、角度や深さなどを適切に定められる。
  • 外科治療の際の切開や縫合が正しく、かつ安全性の高い処置ができる。
  • 歯を削る量を必要最小限に抑えられ、歯を残すことに繋がる。
  • 治療中の動画を撮影したり記録したりできる。

歯を残す治療の症例

歯を残したい 根幹治療①

術前

術後

年齢 46歳
性別 女性
来院回数 10回
通院期間 6ヶ月
主訴 歯ぐきが腫れている
処置内容 マイクロスコープ下での根管治療、ラバーダム
費用 保険治療
110000円
メリット 拡大視野下の精密な根管治療
デメリット 口を開けたままの時間が長い

歯を残したい 根幹治療②

術前

術後

年齢 53歳
性別 男性
来院回数 13回
通院期間 4ヶ月
主訴 歯ぐきが腫れている
処置内容 マイクロスコープ下での根管治療、ラバーダム
費用 保険治療
110000円
メリット 拡大視野下の精密な根管治療
デメリット 口を開けたままの時間が長い

葉を残したい 根幹治療③

術前

術後

マイクロスコープで根の先端を見ながら専用器具で清掃

年齢 64歳
性別 男性
来院回数 8回
通院期間 6ヶ月
主訴 歯ぐきを押さえると痛い
処置内容 マイクロスコープ下での根管治療、ラバーダム
費用 保険治療
110000円
メリット 拡大視野下の精密な根管治療
デメリット 口を開けたままの時間が長い

歯を残したい 根幹治療④

年齢 64歳
性別 男性
来院回数 8回
通院期間 6ヶ月
主訴 歯ぐきを押さえると痛い
処置内容 マイクロスコープ下での根管治療、ラバーダム
費用 保険治療
110000円
メリット 拡大視野下の精密な根管治療
デメリット 口を開けたままの時間が長い

歯を残したい 根幹治療⑤

術前

術後

年齢 50歳
性別 男性
来院回数 10回
通院期間 6ヶ月
主訴 他院で抜歯と言われたが残せるなら残したい
処置内容 マイクロスコープ下での根管治療、ラバーダム
費用 保険治療
110000円
メリット 拡大視野下の精密な根管治療
デメリット 口を開けたままの時間が長い

歯を残したい 歯周組織再生治療①

術前

術後

年齢 63歳
性別 女性
来院回数 20回(手術は2回)
通院期間 1年6ヶ月
主訴 歯周病治療
処置内容 歯周組織再生療法
費用 166000円
110000円
メリット 歯周病により失った組織の回復が望める
デメリット 保険治療と比べ費用がかかる

歯を残したい 歯周組織再生治療②

術前

術後

年齢 65歳
性別 男性
来院回数 20回(手術は2回)
通院期間 2年
主訴 歯周病の治療
処置内容 歯周組織再生療法、歯周形成外科(遊離歯肉移植)
費用 88000円(歯周組織再生療法)、保険治療 110000円
メリット 歯周病により失った組織の回復が望める
デメリット 保険治療と比べ費用がかかる

歯を残したい 歯周組織再生治療③

術前

術後

年齢 65歳
性別 男性
来院回数 20回(手術は2回)
通院期間 2年
主訴 歯周病の治療
処置内容 歯周組織再生療法、歯周形成外科(遊離歯肉移植)
費用 88000円(歯周組織再生療法)、保険治療 110000円
メリット 歯周病により失った組織の回復が望める
デメリット 保険治療と比べ費用がかかる

歯を残したい 歯周組織再生治療、フルジルコニア

術前

術後

年齢 45歳
性別 女性
来院回数 15回(手術は1回)
通院期間 1年
主訴 歯ぐきが腫れている
処置内容 歯周組織再生療法
費用 88000円(歯周組織再生療法)、セラミック(フルジルコニア)166000円
メリット 歯周病により失った組織の回復が望める、汚れがつきにくい
デメリット 保険治療と比べ期間、費用がかかる

歯を残したい 歯周組織再生治療、フルジルコニア

術前

術後

年齢 45歳
性別 女性
来院回数 15回(手術は1回)
通院期間 1年
主訴 歯ぐきが腫れている
処置内容 歯周組織再生療法
費用 88000円(歯周組織再生療法)、セラミック(フルジルコニア)166000円
メリット 歯周病により失った組織の回復が望める、汚れがつきにくい
デメリット 保険治療と比べ期間、費用がかかる

歯を残したい 歯周組織再生治療、根幹治療

術前

術後

年齢 52歳
性別 女性
来院回数 30回(手術は3回)
通院期間 2年
主訴 歯周病の治療
処置内容 歯周組織再生療法、歯周形成外科、部分矯正、マイクロスコープ下での根管治療
費用 88000円(歯周組織再生療法)、55000円(部分矯正)
メリット 歯周病により失った組織の回復が望める、拡大視野下での精密な根管治療
デメリット 保険治療と比べ期間、費用がかかる